飛騨産業キツツキ｜HIDA 買取

日本有数の家具産地、飛騨地方の伝統技術を今に受け継ぐ、日本の誇る木製家具ブランド【飛騨産業】。
山国飛騨は古来より豊かな森林資源に恵まれ、木を活かすことが生活文化の原点でした。
奈良・京の都づくりに活躍した“飛騨の匠”と呼ばれる人々もそうした背景から生まれました。
1920年、高山に二人の旅人がやってきたことから始まる飛騨産業の歴史。
大阪で西洋の曲げ木技術を学んだ彼らの話に心を動かされた町の有志たちは株を出資し合って西洋家具のメーカーを創業しようと決意。
同年8月10日「豊富なブナ材資源」と「飛騨の匠の伝統を受け継いだ職人」と云う背景の基、現在の【飛騨産業株式会社】の前身【中央木工株式会社】が、当時としては画期的なベンチャービジネスとして誕生しました。
椅子など見たことも無かった職人たちは、木に対する経験と知識に支えられながら試行錯誤を繰り返し、ようやく2年後、飛騨の伝統技である春慶塗の施された椅子を世に送り出したのです。
当時は曲げ木を初めて家具に応用したトーネットのスタイルを模倣したものから始まり、やがてオリジナルの折りたたみ椅子やサロンチェアを造り出します。
昭和10年、アメリカの西海岸からコロニアルスタイルの椅子を持ち込んだバイヤーが飛騨産業の高い技術に着目します。
以来、飛騨産業の家具は昭和初頭の華・モダニズムを彩り、日本の家具文化を育むとともに、アメリカへの輸出を生産の中心に据えることで、欧米文化に培われていきます。
この際に開発された大量生産体制を整える為のロクロ切削器の一部は、スポーツメーカのバット製作にも使われメジャーリーガーのバットの削り出しにも活躍。
戦後輸出貢献企業として総理大臣賞の栄誉に浴するとともに、国内販売にも力を注ぎ飛騨家具のリーディングカンパニーとしての地位を築きました。
未利用資源の導入や廃材の利用など、飛騨産業の新しい試みと創造力は、今も創業の精神を引き継ぎながら、さらに日本の風土と文化に根ざした家具を産みだそうとしています。
「飛騨の匠」の技術を今も脈々と受け継ぎながら、海外デザイナーとのコラボレーションや、昭和の名作家具の復刻にも積極的。
常に時代のニーズに沿った商品を提供しロングセラーを生み出す続ける飛騨産業は、高い技術力、品質、デザイン力が国内外で高く評価され、「キツツキマーク」の家具ブランドとして世界的にも有名なメーカーです。